母子分離

入院中の事を思い出したのでちょっと書いてみます。

アタシは普通の医院で帝王切開で出産し、
お腹から出てきたいっくんの顔を一瞬見た後に麻酔のせいで眠ってしまいました。
そのあといっくんは医療センターのNICUに救急車で運ばれてしまい、
おいてきぼりのあたしは、10日間完全な母子分離の空しい入院生活を送りました。

入院中、はじめはダウン症の告知をうけたショックで夜眠れず
後半は深夜の搾乳で熟睡できず

しかもオカンがあたしが元看護婦だと先生にしゃべってしまったおかげで、病院の医療スタッフに弱音もはけず(笑)

その病院は綺麗な食堂があって、他の妊産婦さんはそこでみんなで御飯を食べるのですが、
その輪のなかに入る気分にもなれず

華やかで幸せオーラ満載の個人病院の雰囲気にムカつき(笑)

さらにムカついたのが
産婦人科の先生に、はじめ「高確率でダウン症だと思う」と言われて
その数日後に何かの話をしてて
「ま、ダウン症は間違いないと思うけどね」と言われた事。

その頃のあたしは「確定診断はついてないけど、多分いっくんはダウン症なんだろうなぁ」と受け入れつつある微妙な時だったので
その言葉がとてもカンに触り
「うるせぇ!決めつけるンじゃない!」と内心怒りまくってました。

普通に出産して普通に経過するには、御飯が美味しくて、スタッフも親切だし、結構ステキな病院だと思うのですが
離ればなれにされたのはちょっとこたえましたね。

余談ですが、先生が貸してくれた「子どもを選ばない事を選ぶ」という本はとても良かったです。

出生前診断について書いた本ですが、その中にでてくるダウン症の子供の写真が可愛かったので、それで救われてましたよ。